最近では、街で外国人を見かけることも珍しくなくなりました。
インターネットで海外の情報もすぐに手に入るし、実際に海外にも気軽に行けるようになって、ますます外国が近い存在となりましたね。
2020年には東京オリンピックが開催されることも手伝って、今、英語を学ぶ需要というのはとても増えています。
それは子どもたちにも大いに影響していて、小学校では3年生から英語の授業が始まったり、校舎には廊下に英会話のポスターが貼られていたりと、私が小学生の頃には見られなかった光景があります。
うちの子も「今日はWould you likeを習った!」などその日習ったことを聞かせてくれます。
それにしても・・・いきなり「Would you like」とはレベルが高い。(笑)
私が初めてWouldに出会ったのは、中学2年生だった気が…?
早く教えれば教えただけ、すんなりと体に染み込んでいくんですね。
では子どもたちにはいつから英語を学ばせるのがベストなのでしょうか?
今回は学ばせる時期について考えてみたいと思います。
子どもは小さい頃に出会った人とは固定観念などなく、心から受け入れられます。
パパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん、お友達。
いつも周りにいる人とは仲良くできますよね。
それは、その人に慣れているからです。
でも知らない人や自分と少し容姿が違う人など、初めて見る人に出会った時というのは、人はみな多少なりとも警戒します。
そう、目・肌・髪の色など今までに見たことがない“外国人”と出会った時の衝撃というのは、子どもにとってはすごいもの。
見た途端に泣いてしまうお子さんもたくさんいます。
そうなると、もう学習どころではなくなってしまいますね。(笑)
だからなるべく、早いうちから外国人と触れ合うことが大事です。
直接触れ合えればもちろんそれに越したことはありませんが、今は便利な時代。
テレビでもインターネットでも簡単に姿を見せられます。
例えば、毎日アンパンマンを見ている子どもが、アンパンマンミュージアムに行ってすんなりと実物アンパンマンを受け入れられるように、
何気なく「えいごであそぼ」やちょっと古いけど「フルハウス」などを見せておけば、外国人も自然と頭の中の“知っている人”のカテゴリーに入っていくでしょう。
ちなみに私の娘たちは、近所のインドカレーのお店に小さい頃から連れて行っていたおかげで、今や外国人を見てもなにも気にしません。
むしろインドに興味を持ち、国旗を調べたり、インドの本を借りたりして、私よりインドに詳しくなりました。(笑)
小さい頃からいろいろな人やいろいろな世界を見せておくことは、受け入れる器を広くし、いつかなにかで悩んだ時の助けにもなりますね。
英語学習においても、先生を受け入れられて初めてレッスンが成り立ちます。
まずは外国人に慣れることが第一歩です。
年齢によって学習能力が変わる?!その能力とは?
子どもの学習能力は、年齢によって変わってきます。
ママの言葉や周りの人が話す言葉で耳から言語を覚えていく「条件学習能力」
文法を理解しながら頭で言語を覚えていく「概念学習能力」
年齢によりこの能力のバランスが変わっていきます。
生まれてから数年間は「条件学習能力」が優れていて、10歳くらいを堺に「概念学習能力」が伸びていきます。
具体的にどんな能力なのか、年齢別に見てみましょう。
1~2歳
2歳前後は言葉をたくさんインプットして、たくさんアウトプットしていく時期。
この時期はこれは日本語、これは英語、というような区別がない時期なので、耳がとてもやわらかく、耳から入ってくる音をそのまま覚えられます。
ネイティブ並みの発音を求めるなら始めるには最適な時期ですね。
3歳
3歳になると、感情がますます豊かになってきて、人やものに感情移入ができるようになります。
たくさんのことに興味が湧いてくる時期ですね。
文字にも興味が出てきますので、アルファベットの勉強もできます。
歌を歌ったり、ゲームをしたりしながら英語に触れると、『英語って楽しい!好き!』という気持ちが芽生えそですね。
4~5歳
言葉のやり取りが上手になる時期。
この頃になると、お友達との会話もますます弾んできて、コミュニケーションが活発になります。
英語でも、質問されたら答えを考えて発言するという理解力がついてきますね。
耳もまだやわらかいので、発音やイントネーションもネイティブの音を真似してきれいに発音…なんてこともできる年齢ですね。
小学校低学年
だんだんと、読んだり書いたリする力が身についてきます。
名前や好きな食べ物など、自分のことも言えるようになってきます。
総合的に学習し始めるのにいい時期ですね。
小学校高学年
このあたりから、耳から学ぶ「条件学習能力」と頭で学ぶ「概念学習能力」のバランスが変わってきます。
これまで耳から聞くのが得意だった子どもたちは、頭で理解して学んでいくというスタイルに
少しずつ変化していきます。
なので、例えば幼児が1フレーズをなんとなくそのまま覚えるのに対し、小学校高学年の学童は文法を理解して応用して発言できるということですね。
中学生
もうここまできたら、「概念学習能力」が完全に上回りますね。
読む・書くがとても習得しやすい時期です。
記憶力もいいので、たくさん吸収できるでしょう。
早ければ早いほどいい!!
やっぱりなんと言っても耳がやわらかいうちにはじめるのがベストでしょう。
英語と日本語は、他の言語に比べて距離が一番遠いと言われています。
例えば12月を意味する英語“December”は、ドイツ語で“Dezember”、ほぼ一緒。
でも日本語では“12月”・・・・・・
まったくもって違う言葉ですよね。(笑)
発音も英語→ディセンバー、ドイツ語→ディゼンバー、日本語→じゅうにがつ。
このように、「日本語から英語」・「英語から日本語」を学ぶ時はまったくの違う言葉、文字、音をインプットしないといけないのです。
更には、発音も日本語と英語では舌の使い方から違います。
日本語にはない発音を英語では使ってるんですね。
なので、私たちが英語を学ぶときも苦労しますが、英語圏の方が日本語を学ぶ時もかなり苦労しています。
(むしろそっちの方が大変かもしれません。文字も3種類だし…。)
これらのことを踏まえると、やはり音がすんなりと耳に入ってきて、舌の使い方もまだ日本語の発音に固まっていない年齢、1~2歳頃にはじめるのがベストだと、個人的には思います!
まとめ
いかがだったでしょうか。
それぞれの年齢で得意な能力が様々なので、英語をどんなふうに習得したいかによって始める年齢を決めるのもありかもしれません。
もちろん、早くはじめられるならはじめるに越したことはありませんが、ただ、お子さんが『英語を話してみたい!』と思ったときが一番能力が伸びやすいので、やはり興味を持ったときがはじめどきでしょう!
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