シン・エヴァンゲリオン劇場版(以下、シン・エヴァ)が2021年3月8日にようやく公開となった。
庵野秀明監督によるアニメ「エヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの完結編だ。
キャッチコピーは“さらば、全てのエヴァンゲリオン。”
「新世エヴァンゲリオン」のリメイク作品である今シリーズは全4部作の完結編。第1作目「序」が2007年に、第2作目「破」が2009年に、第3作目「Q」が2012年に公開され、いずれも総興行収入は数十億以上で大ヒットとなった。
今作品は当初、2020年6月公開予定だったが、新型コロナの影響で延期に。さらに、他作品の予告で1月23日に公開することを発表したが、緊急事態宣言の発令に伴い再延期。そして、2月26日に新たな公開日が決まり、3月8日、ついに公開された。実に9年越しの新作である。伸びに伸びていた作品がようやく見られるのは、ずっと追いかけている往年のファンは嬉しすぎるのではないだろうか。
テレビのニュースでもその盛況ぶりを我先に、と特集していた。緊急事態宣言下で従来の最速上映やレイトショーも難しいなか、1日に30本以上の上映がある映画館もあり、どこも満席だったという。映画を楽しみにしていたと、インタビューに答えるファンはパンフレット等のグッズも購入したと言う。関連商品の売れ行きも上々のようだ。
公式パンフレットもTwitterもネタバレを懸念の嵐
Twitterではネタバレを懸念して、映画を見に行くまではTwitterを開かない!というファンや、「エヴァンゲリオン」「ヱヴァ」「エヴァ」「エバー」(登場人物の1人がエヴァではなくこの呼び方をするため)などをミュートワードにする対策をとっていた。他にもネタバレ回避のために最速で見に行ったと言うファンも。ネタバレしたくないからTwitterアプリを消し、上演後に再インストールしたと言うファンにはさすがに驚いた。
さて、感想はどのようなものがあるのだろうか、と思い検索をかけてみても大半が「何を言ってもネタバレになりそう」「感想もネタバレになる」とネタバレがないようにとの徹底ぶり。入場特典である冊子にも公式パンフレットにも「ネタバレ注意」の文字が。公式もファンもネタバレにはたいへん気を遣っている様子だった。
「水分は控えめに」トレイの注意喚起
他にはないのだろうか?と見ていくと次に出てくるのは「トイレは上映前に済ませておくこと」「水分は控えめに」これが多かった。作品になぞらえて「膀胱がサードインパクト」と言うものもあった。我慢の限界突破と言う気持ちの表現だろう。
と言うのも、シン・エヴァの上映時間は2時間35分。アニメ映画にしては長い。入場待機時間、退出時間、他の映画の予告などの時間を含めると約3時間弱となってしまう。TVアニメ時から追いかけていたファンも、もうそれなりによい年齢である。昔よりもトイレが近くなってしまったことを嘆きながら、途中で席を立たなくてもよいように、他の客の迷惑にならないように、との親切心からのツイートが大半を締めていた。しかし、水分不足も体にはよろしくない。脱水症状を起こし足がつったり血栓リスクが上がったりと、エコノミークラス症候群の原因にもなる。適度に水分補給はした方がよい。飲み物と一緒に食べ物を食べることでトイレの回数が減る、と言う情報もあるので、上映前にトイレは済ませ、飲み物と食べ物を持ち込むのも良いかもしれない。
シン・エヴァンゲリオン劇場版のトレンドはネタバレ注意?
トレンドがネタバレ注意、トイレ警告でほぼ埋め尽くされているが、やはり見た人は「良かった」と口にしている。アニメーションの素晴らしさはもちろん、「今までのモヤモヤがとれた」や「まさに集大成」と評する声も多い。「はやく語りたいから全人類至急見て!」という叫びも聞こえてきた。エヴァらしいエヴァで、最も分かりやすくもっとも飲み込みやすいと言う声も。もともと難解であるエヴァンゲリオンシリーズ。シリーズでは2度(漫画版を入れると3度)完結をしているが、アニメシリーズ最終話の衝撃はなかなかであった。その難解な世界観はそのままに、スッキリまとめあげられた今作。26年間の完結を飾るに相応しい内容だと言えるだろう。
碇シンジ役の緒方恵美氏もTwitterで貴重な打ち入り写真を引用し、シン・エヴァのことを話題にしている。コロナ禍以前と変わってしまった現場を懐かしみ、26年間のお疲れ様を言える日を心待ちにしているようだ。
【貴重】「シン・エヴァンゲリオン劇場版」打ち入り写真。ここから2年。こんな風にパーティーできていた頃が懐かしい。
昨年以来ずっとない打ち上げ。制作時は全員バラバラな関係者が一堂に会し、みんなで「お疲れ様」を言い合うことは、本当に大事だった。
26年の最後は、やれたらいいな…。#エヴァ https://t.co/dXqYVRbi4F— 緒方恵美@劇薬-dramatic medicine-4/21発売 (@Megumi_Ogata) March 9, 2021
初日の興行収入は8億277万4200円。観客動員数は53万9623人となった。
入場特典は総作画監督・錦織敦史による「式波・アスカ・ラングレー」描き下ろしイラストチラシ(B6サイズ・二つ折り冊子)となっている。(無くなり次第終了)
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』異例の月曜公開となりましたが、お陰様で多くの方に足を運んでいただき、初日興行収入8億277万4200円、初日観客動員数53万9623人と非常に良いスタートを切ることができました。皆様には感染対策などお願いばかりで恐縮ですが、本当にありがとうございます。
— 株式会社カラー (@khara_inc) March 9, 2021
まとめ
庵野秀明監督によるアニメ「エヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの完結編。
キャッチコピーは“さらば、全てのエヴァンゲリオン。”
ついに何十年の歳月を経て公開と完結を迎える。
私自身もネタバレ注意に気を付けているw
そろそろ映画館に行ってすっきりしたいと思っている。
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