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忘れたいほど恥ずかしい体験から得た、サービス業で使える”魔法の言葉”

 

オシャレなカフェはお好きですか?

最近は東京のみならず、郊外にもたくさんできていて、気軽に楽しめるようになりました。

 

オシャレなカフェに行くと、やっぱり気分も高揚してきて、少し気取ってみたりしたくなっちゃいますよね。

 

カップを手に、のんびりとコーヒーをたしなむ…。

 

至福の時です♪

 

当時大学生だった私は、いろいろなお店のサービスを研究するために、大学から近かった恵比寿や新宿・渋谷のレストランやカフェに足を運んでいました。

 

講義の合間に恵比寿へ出かけ、ランチをしたりお茶を飲んだり。

 

ああ、最高・・・!

 

・・・となるはずがアレ・・・??

 

今回は、私が恵比寿のオシャレカフェでやってしまった大失敗から学んだ、

ある“魔法の言葉”をご紹介したいと思います。

 

 

人は誰しも、初めての場所は緊張する

 

学生一人で入ってもいいのだろうか…?というくらい雰囲気を感じたお店でした。

地下だから外からの様子は見られないし、入り口の階段もオシャレで緊張する!!

でもせっかく調べて来たんだから、と勇気を出して店内へ。

 

お店の人が走るように飛んできてくれて、学生おひとりさまの私にも笑顔で案内してくれます。

 

そこで一度ホッとします。

『笑顔で出迎えてくれた!』

やっぱり笑顔って大事ですね。

 

そこはど真ん中にキッチンがあり、それを囲うようにカウンター、そして通路を挟んでテーブル席がいくつもありました。

私はカウンターへ。

 

初めて来る場所、そしてオシャレな雰囲気というのは、人を緊張させますよね。

ホテルで働いていた時に、お客さまがキョロキョロしながら「初めてなのでよくわからなくて…」と言っていたあの気持ちがよくわかります。

“なるべく間違ったことはしたくない” という心理が働くのでしょうね。

 

私も緊張しながら、でも緊張を見せないように必死にカプチーノを頼みました。

 

そして、スープカップほどの大きさの、並々注がれたカプチーノが到着。

 

さて、事件はここからです。

 

え・・・? 味が・・・?

 

 

これぞ、「忘れたいほど恥ずかしい体験」

 

大きくてきれいなカプチーノが、私の目の前に置かれました。

 

私は嬉しくて、早く飲もうと砂糖を探します。

 

オシャレなカフェの、オシャレなカプチーノ。

そしてそれを飲む私。(笑)

 

非日常の世界というのは、普段味わえないような喜びを生み出してくれます。

 

 

『お砂糖はどこだろう?』とあたりを見回します。

 

ふと目に入ったのは、きれいな氷砂糖が入ったミルでした。

 

『わー!やっぱ都会はおしゃれだな~!お砂糖もひねって出すんだ!!』

 

私は目一杯ひねりました。

 

たくさんたくさん甘くなーれ!

 

そして一口。

 

『ん・・・?

 

『んん・・・??おいしくないぞ・・・・?』

 

『てか、しょっぱい!!!!!』

 

もうおわかりでしょう、私はカプチーノに目一杯、塩をかけていました!!!

氷砂糖と思っていたきれいな物体は塩だったのです!

 

ひとまず誰にも見られていないかチェック。

 

できれば間違いを誰にも知られたくないという心理ですね。(笑)

 

ひとしきりキョロキョロしたあと、これは飲むしかないと、2口、3口と頑張ります。

しかし、飲めません。

砂糖だと思って目一杯塩をかけたものですから、ものすごくしょっぱい…(泣)

 

そんな不審な私の様子にすぐ、店員さんが気づいてくれました。

 

もうギブアップです。(笑)

 

「お客さま、どうしましたか?」

 

「すみません、これ(塩)かけちゃって・・・」

 

ものすごく恥ずかしい・・・!! 

 

こんな人絶対いないですよね。(笑)

 

気取ってかけたからなおさらです。

 

思えば周りのお客さんも、私を見てたような・・・。

 

穴があったら入りたいとは、まさにこのことですね。

 

 

恥ずかしさを救ってくれた、“魔法の言葉”

 

真っ赤になる私に、店員さんは言いました。

 

「あ、お取替えしますよ!僕も最初の頃やったんですよねー!」

 

・・・!! 聞きましたか?!

 

これです!!これぞ”魔法の言葉”

「僕も最初の頃やったんですよね」です!!

 

その言葉を聞いた途端、恥ずかしさがふわっと軽くなりました。

 

『そうなんだ!この都会で働く素敵なお兄さんも、最初は私と同じ間違いをしたんだ!』

 

間違っても大丈夫なんだ!

 

そう思った瞬間、救われました。

 

今思えば、その店員さんのリップサービスだったのだろうと思います。

それならなおさら素敵ですよね!!

 

私はこの瞬間、間違ってしまって恥ずかしい思いをしているお客さまへの、

最高の“魔法の言葉”を手に入れました。

 

まとめ

 

私はこの日、3つの感情を経験しました。

 

 「間違いたくない」

 「間違えちゃった!!」

 「間違っても大丈夫なんだ!」

 

最終的にそう思えたのは、紛れもなく店員さんが言ってくれた“魔法の言葉”があったからです。

 

特にかしこまったレストランやオシャレな雰囲気のお店では、テーブルマナーを気にしすぎてしまったり、

お店の雰囲気とは違う行動をしてしまって、恥ずかしさを感じているお客さまもいらっしゃいます。

 

そんなときにはこの言葉、「私も最初の頃そうだったんですよ」を言ってあげてください。

 

『間違っても大丈夫。あなたはここにいていいんですよ』

 

そんなメッセージともなります。

 

私も何度かこの“魔法の言葉”を使わせてもらい、お客さまのホッとした笑顔を見ることができました。

 

この、一つのリップサービスが、お客さまに安心感を与えることができるなら、私はどんどん使っていいと思います。

そしてまた、お客さまと心を繋げることができれば、これ以上嬉しいことはありませんね。

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