主人公の名前は青山 一(あおやま はじめ)。
移動販売車たこ珈琲店主。
この物語は青山 一(あおやま はじめ)がキャンピングカーで珈琲を移動販売しながら人との交流を描くリアリティあり、笑あり、涙ありのなんでも詰まったコメディーストーリーです。
作者は「凪のお暇」で有名なコリミサトさん。今回も心にツーンと来る作品を世に送り出しました。
目次
「珈琲いかがでしょう」の見どころ
見どころ① 主人公青山一はそっと手を差し伸べる
青山一の経営するたこ喫茶には、悩みを抱えているお客さんばかりやってきます。
ある人は自分の人生観に疑問を抱き落ち込んで、またある人は付き合っている彼氏や旦那の付き合い方に悩んで自分を見失っています。
たこ喫茶の店長青山は、そんな悩める客人をまるごと助けるのではなく、タイミングを見計らってちょっとだけ背中を押してあげるのです。
そのちょっと背中を押してくれる優しさをお客様は求めていたので、結果的にいい方向に進みます。
見どころ② 青山一の交友関係の広さにびっくり
青山の見た目が緩キャラに見え、終始にこにこしているので、自然と人が集まってきます。
例えば公園にたたずむおじいさん、大企業の会長さん、ある時は業界内での有名人など。
そして出会う女の子や女子を一度は良い気にさせるので、モテ男なのがにくい演出です。
見どころ③ 青山一の過去と現在のギャップがすさまじい
ニコニコ笑顔がまぶしい青山ですが、過去は壮絶でした。子供の頃両親は青山を一人残して蒸発。その後ヤクザに引き取られます。組長の指示に忠実に従い、殺しや脅しなど汚い仕事をしていました。
完璧に仕事をこなすことから、青山へ信頼をおく人が出てきます。一人が同じヤクザ仲間の平。もう一人は所属する組長の息子で現三代目の聡。
聡が学校でいじめられて一人ぼっちだった時、聡のお守り役として抜擢されたのが青山でした。
なんでもこなす青山の姿を見ていくうちに聡は青山になつきます。
見どころ④ 青山がヤクザから足を洗った理由は珈琲に目覚めたから!
青山と平はいつもの通りいざこざを終え雑居ビルの隙間で体力を回復していた時、ホームレスのたこさんに出会います。
死にそうな眼をしている青山たちが気がかりだったので、たこさんは自分の住まう場所へ青山と平を招待しました。
たこさんの居場所は小綺麗に整えたスペースで、珈琲をごちそうしてもらいました。たこさんの珈琲のイロハは幼馴染に教えてもらったとのことです。
たこさんから珈琲のイロハを教わる前に、青山は珈琲を何度か飲んでいたものの泥水のようにしか思えませんでした。
しかしたこさんが入れた珈琲は味わい深く、次第に珈琲へ異常な関心を抱くようになります。珈琲という名の宗教にハマっていきました。
たこさんは周りには好かれていましたが、最後は野垂れ死んでしまいます。青山はたこさんの喉骨を持ち続けるのでした。
過激派の権田組との抗争が激しくなります。
聡をお守りしていた青山に突っかかってきたのは権田組の複数人。しかし圧倒的な力を持つ青山相手に勝てるはずもなく、撃沈されます。
その後組長同士が手打ちを決めました。権田組は過激派ですが、二代目組長は子煩悩で穏やかな性格でした。
仲間がやられていくことを不憫に思い、穏便に済ませたかったのです。
しかし手打ちを決めた直後、権田組の組長が二代目の息子を馬鹿にしました。
子煩悩な二代目は激怒し、今度は組長同士がもみ合いになり刺し違えてしまいます。
今回の手打ちが終わったら、二代目組長は青山を娑婆へ開放する約束をしていました。
二代目は亡くなる直前、青山に珈琲屋をがんばれよと伝え息を引き取ります。
その遺言とたこさんの無念を胸青山はに青山は珈琲屋を始めたのです。
見どころ⑤ 大団円の物語「珈琲いかがでしょう」
聡は自分を置いていった青山に執着を見せ、自分の元に戻ってくるようにせがみます。
しかし移動喫茶で知り合った垣根に薬物を混ぜた珈琲を飲ませたことに激怒した青山は、聡に喝を送ります。物の分別がなっていないことをわからせたかったのです。
聡との一件が落ち着いた頃、たこさんの幼馴染の情報を入手していたこともあり、青山は平や垣根と共にたこさんの幼馴染の元へ向かいました。
青山はたこさんの遺骨の一部、喉骨を幼馴染にの人へ渡したかったのです。
幼馴染はたこさんと一緒に眠るために墓を立てていました。
粋な彼らしく、石像はタコの形をしています。
青山は小粋でポップなゴールに行き着いたたこさんに涙を流します。
時は流れて3年後。移動喫茶店たこ喫茶は今日も営業を続けています。そこには完全にヤクザから足を洗った平と青山が笑顔で接客をしているのでした。
珈琲いかがでしょうの登場人物
特に青山と縁のあるキャラクターのみ紹介。
青山 一(あおやま はじめ)
主人公。元ヤクザで逮捕歴あり。刑期を終え一般人に戻ってからは移動喫茶「たこ喫茶」を切り盛りする店主。
いつもニコニコしていますがよく人を観察しています。ちょっと付き合っただけでも人の本性を理解できるので、敵に回したら怖い人です。
平曰く、珈琲という名の宗教にハマった人。
垣根志麻(がきね しま)
物語開始後、始めてたこ喫茶で珈琲を頼んだお客さん。後に青山の飲んだ珈琲を忘れられず追っかけファンになります。
子供のころから人情が大事だと教え込まれていたので、見た目が大人しそうに見えて実はガッツのある芯の強いOLです。
垣根の見た目は青山の好みのタイプらしいです。
平
青山と同じく元ヤクザ。ずっと青山の行方を捜していました。
ヤクザ時代は青山にあこがれを抱き信頼していたので、ヤクザから足を洗った後でも青山のことは兄のように慕っていました。最後は青山と一緒にたこ喫茶を支える店員となります。
聡
青山が在籍していたヤクザの三代目。現在は17歳。幼少時は家族がほとんど構ってくれず、ひとりぼっち。
アニメトラモンによって心を保っていたこともあり、今でもトラモンのファン。
聡のお守り役である青山が大好きで、姿をくらました青山をずっと探していました。
父親に愛されていなかったと勘違いしていましたが、青山にひっぱたかれ今までの自分を反省し、組を自ら取り仕切るようになります。
青山に珈琲のイロハを教えた人。たこさん本人は幼馴染の幸子から珈琲のイロハを教わりました。
幸子とは愛し合っていましたが、幸子とたこさんとの家庭事情がかみ合わず別れてしまします。口癖は「小粋なポップで生きる」
幸子
たこさんの幼馴染でとある地方のお金持ち。病気がちで外にあまり出歩けませんでした。
たこさんに励まされて生きていましたが、身寄りのないたこさんとの付き合いを親族たちは許さず別れてしまいます。
二人の間には小太郎が生まれ、孫も育ちます。
親族たちからは疎まれた存在でしたが、たこさんへの気持ちは一度も揺らぐことはありませんでした。
「珈琲いかがでしょう」の漫画(マンガ)の無料試し読み方法
全部で18話あります。2巻までは1話ごとにサブキャラクターが登場。3巻以降は青山の過去の清算がメインで、最後はハッピーエンドを迎えます。
短いストーリーながらも人とのつながりが大切であることを小粋でポップに描いた作品です。
皆さんも「珈琲いかがでしょう」を読んで一息入れてみませんか?
今ならコミックJPにて1巻途中まで試し読みができます♪
配信サイト | 配信状況 | サービスや特徴 |
◎ 全巻読むことが可能 |
30日間無料!お試し! |
話題のマンガ『九龍ジェネリックロマンス』物語(ストーリー)の舞台・登場人物や漫画(マンガ)をイッキ読み・無料購読する方法を紹介!
コメントを残す